【気になる求人】現役留学カウンセラーに聞いた!留学エージェントで働くために必要なスキルとは?

オシャレなオフィスで働く二人の女性
UnsplashCopernicoが撮影した写真

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留学から帰ってきた後、その経験を活かして「留学エージェントで働くと」いう選択肢を検討する方もいるのではないでしょうか。

留学は多くの人にとって人生を変える貴重な経験です。留学生やその家族が安心して留学手続や出発の準備を進めるためには、信頼できる留学エージェントの存在が大きいことを実感されたかもしれません。

留学前の準備に加えて留学中の生活や帰国後の就職支援など、幅広く留学生のサポートを提供している留学エージントもあり、留学生の人生に寄り添い夢や希望を叶えるための重要なパートナー的役割を担っています。

それでは、留学エージェントで働くためには、どのようなスキルや経験などがあることが望ましいのでしょうか?

今回は、現役の留学カウンセラー4名の方々にインタビューを実施しました。カウンセラーになったキッカケや仕事のやりがい、留学カウンセラーを志望する方へのアドバイスやメッセージなどを交えて詳しく解説したいと思います。

本記事の協力者

Yuyaさん

カナダでワーホリ経験。世界遺産検定2級を持っている大の旅好き。最近では大阪府認定準農家資格を取得し植物栽培にも取り組んでいる。

留学カウンセラー歴 9年(JAOS認定留学カウンセラー)

Yuikaさん

13歳でオーストラリア留学を経験し外国語を学ぶの魅力にはまり、その後ドイツやインドネシアでの留学も経験あり。最近始めた趣味はゴルフ。

留学カウンセラー歴 3年

Naomiさん

ハワイ、オーストラリアに留学、ニュージーランドでワーホリを経験。アロマテラピー1級や書道師範、メンタル心理カウンセラーなど数多くの資格を持っている多才さ。

留学カウンセラー歴8年(JAOS認定留学カウンセラー/キャリアカウンセラー)

Daichiさん 

ニュージーランド、オーストラリア、カナダへの留学を経験した男気溢れる元ラガーマン。趣味はラグビー、キャンプ、スニーカー集め。

留学カウンセラー歴7年(JAOS認定留学カウンセラー)

留学カウンセラーになったキッカケ

まずは、現在留学カウンセラーとして働く皆さんに、「なぜ留学カウンセラーになろうと思ったのか」そのキッカケをお伺いしましたのでご紹介していきます。

Daichiさん

私自身も留学エージェントを利用してオーストラリア留学に行きました。

それまでは留学カウンセラーという仕事が世の中に存在すること自体知りませんでしたが、渡航者の皆さんの人生に大きな影響を与える留学カウンセラーという仕事に魅力を感じ、「私は帰ってきたらここで働きます!席を空けておいてください!」と宣言をしてから渡航をしました。

Naomiさん

留学カウンセラーという職業は英語のみのスキルではなく、これまで生きてきた経験すべてがスキルになる仕事だと思ったからです。あとは単純に自分がワーホリに行って楽しかったので、一人でも多くの方にワーホリに行ってほしい!という思いがありました。

Yuyaさん

自分自身留学に行って人生が一変しました。英語力はもちろんですが、それ以外にもコミュニケーション力や、主体性、柔軟志向といった内面的な成長もでき、私の人生において掛け替えのない経験ができました。

そんな経験を皆さんに伝えていけるお仕事に就きたいと思い留学カウンセラーの道へと進みました。

Yuikaさん

学生時代に不思議といろいろな年代の方の話を聴いたり、相談を受けたりすることが多く、「人を深く知り、人を応援する」という仕事をやっていきたいなという思いがありました。

臨床心理士や企業の人事としてメンタルヘルスに携わる部署などたくさんの選択肢があった中で、留学という未来に向かった大きな挑戦を応援できる留学カウンセラーという職業は自分の海外経験も活かすことができ、未来に貢献できる理想的な職業だなと思いました。

留学エージェントの業務内容

スーツのボタンを留める仕草をする男性ビジネスマン
UnsplashHunters Raceが撮影した写真

留学エージェントの業務は、留学生やその家族に対して留学に関する情報提供やサポートを行うことと、それに付随する様々な業務です。会社によって部署が細かく分かれていたり、役職によって担当する業務が違ったりしますが、留学生と接する機会が多いのは留学カウンセラーになります。

留学エージェントや留学カウンセラーが担う業務には以下のようなものが挙げられます。

留学イベントやセミナーの開催

エージェントによって定期・不定期で留学に関するイベントやセミナーを開催しています。また、各国の語学学校スタッフや官公庁職員、また留学経験者を招き最新の留学情報や体験談を共有したりと留学に関する幅広い情報提供を行います。

イベントやセミナーの種類は留学の基本情報を解説するものや国・都市の比較紹介、学校の選び方、キャリアや進路についてなど多岐にわたります。

留学相談(カウンセリング)

主に留学カウンセラーが留学生やその家族からの問い合わせや相談に対応し、目的や希望などをヒアリングします。個々の状況やニーズに合わせて、留学先や留や学プログラム、ビザなどの選択肢を提案します。ここでじっくり話をして、留学希望者と一緒に最適な留学プランを作り上げていきます。

また随時、留学に関する質問や不安事の解消、キャリアや進路相談、英語の勉強方法などについても対応しアドバイスをします。

学校や宿泊先の申し込み手続き

留学プランに合わせて学校の入学手続きやホームステイ・学生寮など住居の手配をします。留学生が留学先に到着後スムーズに留学生活がスタートできるよう、学校や現地支店と連携し行っていきます。

ビザ申請のサポート

留学に必要なビザや電子渡航証などの申請手続きをサポートします。ビザの種類によって申請書類の準備、手続きのスケジュール管理などを行い、留学生がスムーズにビザ申請ができるようにサポートします。

出発前の最終確認

留学エージェントによって個別やセミナーなどで出発前の最終確認を行います。準備が滞りなく進んでいるか、やり忘れがないかなど一緒にチェックします。

留学に必要な書類や持ち物、海外留学保険の手続き、お金の管理方法、ホームステイや学生寮滞在の注意点など、留学生が渡航直前に疑問や不安に感じる事をしっかりと解消していきます。

留学中のサポート

留学生活を送る中で、留学生が学業面や生活面で生じる問題や困難に対して相談にのったりアドバイスをしたりなどのサポートを提供します。現地支店での対応やオンライン通話、メールなどで対応します。また、日本にいる留学生の家族からの問い合わせにも引き続き対応します。

アフターサポート

留学エージェントによっては留学後の就職や進路について相談に応じたり、求人情報を提供したり留学生の将来の展望をサポートします。

正直「大変だな」と感じる業務

Yuyaさん

目まぐるしく変わる世界情勢や、国の情報、ビザの情報など日々情報のアップデートを行うことが必要となる仕事なので、常にアンテナを張っていないといけないという点と、留学カウンセラーはカウンセリング以外にもセミナーやメール対応、事務作業、イベント企画、ビザ申請のサポートに至るまで様々な業務を行わなければいけないという点です。

Naomiさん

留学のためのビザの条件や入国条件がよく変わるので、常にアップデートされる情報を勉強し続けることや、世の中の動きにも敏感である必要があることです。

Yuikaさん

形のないものをご案内しているので、日々情報のアップデートや書類などこまめな確認が必要です。

自分の経験の範囲内ではうまくご案内ができなかったりすることもあるので、先輩方にアドバイスを依頼したり、自分でも情報収集をしていきます。

あまり器用なタイプではないので、多くのタスクを優先順位をつけて並行して行うことが難しいと感じることがあります。

Daichiさん

国によってビザのルールなどすべて異なるので覚えることが多く、
常に情報のアップデートが必要なところです。

求められるスキル

デスクの上にある地球儀
UnsplashKyle Glennが撮影した写真

留学経験または海外での生活経験

留学エージェントのスタッフとして、留学生やその家族と接する機会が多くあります。留学経験や海外での生活経験があると留学生や保護者の立場や不安をより深く理解できるため、具体的な解決方法や自らの成功例・失敗例を伝えることができます。

留学制度やビザに関する知識

留学制度やビザ、申請手続きに必要な書類などの知識を持ち対応することで、留学準備を適切にサポートすることができます。常に正確で最新の情報を提供することは留学生やその家族にとってもその留学エージェントを信頼する上で大変重要な要素です。

留学先の教育制度やカリキュラムに関する理解

留学生が学習の目標を達成できるようにするためには、留学先それぞれの特徴や違いなどの情報を理解していることが重要です。留学先の各大学や語学学校のカリキュラム、コース、入学条件などを把握することで、留学生に最適な選択肢を提供できます。

コミュニケーション能力

留学相談を通して留学生やその家族と頻繁にやり取りがあるため、コミュニケーション能力は必須です。具体的には傾聴力、説明力、対人関係の構築能力などが挙げられます。

しっかりコミュニケーションをとり留学生の潜在的なニーズを引き出し、なぜ留学に行くことを必要としているかを深く知ることが重要です。特に始めのうちには丁寧に話を聞いたりこまめにやり取りをすることで信頼関係を構築でき、その後の具体的な留学先の選定や手続きをスムーズに行うことにもつながります。

カスタマーサービススキル

留学生やその家族に対して丁寧で親切な対応はもちろん、問題解決能力、柔軟性、忍耐力などのスキルが必要です。不安や疑問に対して迅速かつ親身なサポートが求められます。

これらの能力は留学エージェントで働くためにとても重要です。加えて、英語力や一般的な教養、ビジネスマナー、留学生の人生に大きく関わるという責任感や使命感なども大切な要素になります。

Yuikaさん

人を応援する気持ちが大切です。その人の気持ちになって考え話を丁寧に聴く傾聴スキルや本音を引き出す質問のスキルも必要ですね。信頼関係を作るために声のトーンや笑顔など良い印象を与えられるように心がけています。

会社として営業的な面もあるので、数字を意識することも大事です。

Daichiさん

英語力・傾聴力・提案力・企画力・情報収集能力・コミュニケーション力・パソコンスキルなどあらゆるスキルや能力が必要です!国によってビザのルールなどすべて異なるので覚えることが多く、常に情報をアップデートしていく勉強熱心さも必須です。

Naomiさん

もちろん対ヒトなのでコミュニケーションスキルは必須ですね。あとは論理立てて話せる能力と事務処理能力など、留学カウンセラーと聞いて思い浮かべるスキル以外のスキルも必要になります。ですが、まずは人の役に立ちたい!と思える心があるかどうかが一番大事だと感じます。

Yuyaさん

留学カウンセラーは傾聴力や、コミュニケーション力、提案力、問題解決力、マルチタスクなど様々なスキルが必要になるお仕事かと思いますが、
私がこの仕事をするうえで大切にしているのが「誠実さ」がです。マニュアル通りのカウンセリングではなく、一人一人のお客様と向き合い、そのお客さんの目標達成に焦点を当て、親身に対応することが重要ですね。

採用のポイント

腕を組んで笑顔でこちらを見る二人の外国人女性
UnsplashChristina @ wocintechchat.comが撮影した写真

志望動機は具体的に

就活面接で必ず質問されることは、なぜその会社で働きたいと思ったのかという「志望動機」です。「自分の留学経験を活かして、留学の楽しさや素晴らしさを伝えたい」という思いは大切ですが、会社やその留学エージェントの利用者に自分のスキルや経験をどのように還元できるのか、具体的に伝えることが重要となります。

例えば、留学前にあまり英語を勉強していかず留学先での生活に苦労した経験から、留学前にすべき勉強内容や具体的な方法を的確にアドバイスできることや、留学中にSNSで生活の様子を公開してたくさんのフォローやイイねを集めたいた経験を活かし、どのようなコンテンツが評価されるのなどのノウハウを留学エージェントのWEBマーケティングに生かすことなど、留学経験にプラスした自分の強みを伝えられるとよいでしょう。

留学での様々なエピソードをまとめておく

留学に行ったことで自分にどのような変化があったのかビフォーアフターを整理しておくと、自分の強みが見えやすくなります。留学前は人見知りで人と話すのが得意ではなかった人が、留学先でたくさんの国籍の違う友達を作ることができたとすると、それは積極性や主体性、コミュニケーション能力、異文化理解能力、柔軟性、協調性などが身についた証明でもあります。

また、成功経験だけでなく失敗経験は今後の留学生にとって非常に参考になる事例です。どうして失敗してしまったのか、どのようにその失敗をカバーしたのか、また失敗を避けるために何をすべきか、など経験者であるからこそ伝えられるエピソードをたくさん持っておくことで、面接時だけでなくいざ働くことになった際に大変役立ちます。

やりがいを感じる場面やうれしかった事

Naomiさん

お客様が留学中や帰国後に、こんな経験したよ、あんな経験したよ、とご報告をくださることです。

留学出発前に語ってくれてた夢を達成できたときに留学カウンセラーとして少しでもサポートできてよかったな、と自分事のようにうれしく思います!

Daichiさん

人生の大きな分岐点に共に立ち、「行ってよかった」や「担当してくださりありがとうございました」などのお言葉をいただいた時はとてもうれしいです。

Yuikaさん

お客様を出発まで長期的にサポートできることですね。英語の勉強を工夫して頑張っていたり不安な気持ちを共有してくれたりと、お客様と並走できている感覚がうれしいです。

おそらく、これから帰国後の方のお話をお伺いできる機会が増えてくると思うのできっとそこでうれしかったことがもっともっと増えてくるのではないかなと思っています。

Yuyaさん

コロナ禍で2年間渡航ができず、何度もカウンセリングを繰り返し、励まし続けたお客さまが無事渡航され、渡航直前に「木村さんが担当で本当によかったです。木村さんのおかげで諦めずに頑張れました。」というお言葉を頂いたときは胸がいっぱいになりました。

海外経験を活かした仕事を探すなら

最近では様々な転職情報サイトや求人サイトで語学力や海外経験の活かせる仕事を見つけることができます。求人情報を閲覧するためには会員登録が必要な場合がありますので、自分の希望する職種やサポートに合わせて登録するとよいでしょう。

求人・転職情報サイト一例

ハローワーク
doda
リクルートエージェント
ビズリーチ
マイナビエージェント

まとめ

世界地図をモチーフにしたアイアン製の壁掛けオブジェ
UnsplashGeorge Bakosが撮影した写真

この記事では、留学エージェントの求人が気になる!という方に向けて留学エージェントで働くため必要なスキルや業務内容について解説してきました。

現役の留学カウンセラーの皆さんにお話を伺って分かったことは、皆さん人生に迷ったり、挫折したり、夢や目標に挑戦したりと留学や海外生活を通しての様々な体験が今の仕事に役立っているという事です。

留学経験だけでなく、人生経験の”先輩として”留学生の夢の実現に向けたサポートを行う素晴らしいお仕事にぜひ興味がある方は、求人サイトで募集を探してみたり、直接留学エージェントに問い合わせてみるものいいかもしれませんね。

Daichiさん

留学カウンセラーというお仕事は、渡航者の方の人生の大きな分岐点に共に立ち、今後の人生を豊かにしていく力が必要です。その方の求めているものを引き出し、最善の提案をすることで、やりがいを感じることができるとても素敵なお仕事ですよ^^

Yuikaさん

留学カウンセラーはその人の人生に大きく関わることのできる珍しいお仕事だと思います。その分大変なこともたくさんありますが、毎日いろいろな方と接する中で直接感謝をいただくことができ、人の役に立てていると実感できますよ。

Naomiさん

留学カウンセラーはお客様と一緒に成長できる、とてもやりがいのある仕事です。ぜひ今興味のある方は挑戦してみて下さいね。

Yuyaさん

留学を検討されている方々の目的は様々です。その一人一人に真摯に向き合い、夢の実現に向け、寄り添って伴走することがカウンセラーの役割だと思っています。

人の一生にかかわる決断に携わるこの仕事では常に責任が付きまとい、時にそれが苦しく感じることもありますが、無事お客様が渡航され、感謝の言葉を頂けたときの嬉しさはひとしおです!

これから留学カウンセラーを目指される方はきっと留学で人生が変わった一人だと思います。ぜひその経験をありのままに伝え、次は目の前にいるこれから渡航される方の人生を変えるお手伝いをしていただければと思います。 

留学するなら「留学ショップ リュックサック」